大腰筋と腰痛の関係
2016年11月18日
こんにちは。
ほとんどの方が経験されているであろう「腰痛」。
ひと口に腰痛と言っても、原因や症状は実に様々です。
その中で、「腰が痛いんだけど、痛む部分はどこ?と言われてもよくわからない」という状態についてお話しましょう。
貴方は以下の項目に心当たりがありますか?
1.仰向けに寝るのはきつい。逆に横向き寝は楽。
2.背中を伸ばすと痛い。また、体を後ろに反らすと痛い。
3.長時間イスに座った状態で立ち上がると、しばらく腰が痛い。
4.痛いところが分からない。
5.大きく咳をした時や、くしゃみで腰が痛む。
6.痛みの感覚は鈍痛で、体の奥の深いポイントにありそうな気がする。
7.何となく「自分は常に腰が反っているんじゃないか」と思っている。
以上のような状態が当てはまれば、大腰筋(体幹の筋肉)に原因があるかも知れません。
下のイラストをご覧ください。
腰椎から大腿骨の内側についている筋肉が大腰筋です。これが長期間に渡って縮んだ状態が続くと、自力で元に戻ることが難しくなります。大腰筋が縮むのは、主に股関節を曲げた状態、つまり座った姿勢になります。
大腰筋が極端に縮んで硬くなると背骨(腰椎)がお腹側に引っ張られ、主に背骨を支えている筋肉にストレスがかかって痛みが走ります。さらに大腰筋とちょうど重なる腰の神経を締め付ける状態まで行ってしまうと、脚の付け根や太ももの前部に痛みが出てしまいます。ここまで症状が悪化してしまうと最悪の場合、歩くことが困難になることだってあるのです。
長時間座った姿勢(デスクワークや自動車の運転など)は大腰筋からくる腰痛の危険性がかなり高いと言えるでしょう。できれば同じ姿勢を長時間維持するのは避け、たまに体を伸ばして大腰筋周りの血液をしっかり流し、リフレッシュしましょう。また、冷たい飲み物・食べ物を取り過ぎるとお腹を冷やし、丁度その奥にある大腰筋までも冷やしてしまいますので、温かいものをなるべく取りましょう。
それでもダメなら、当館にご相談ください。施術を通じて腰痛に対応した適切なセルフケアの方法をお伝えします。
お読みいただきありがとうございました。